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京都が一番と思わんとあきまへん
2007年10月30日 08:45(ほっこり日記)
京都市の桝本市長は来年2月に予定されている市長選に立候補せず、この3期目で勇退する意向を固めたとの報道がありました。
そして、そろそろ次期市長候補者などが取り沙汰されているようです。
小社の創設者である松下幸之助が、昭和37年(1962年)に当時の京都市長と会った際の話が社内に残っていましたので、ご紹介いたします。
「市長さん、あなたは世界中でどこの町が一番いいと思いますか」
「さて、どこだろうな。スイスの町か、ローマか、パリもいいね」
「京都はどう思いますか」
「もちろん、ここもいいことはいいけど……」
「京都が一番だとは思いませんか。一番と思わんとあきまへん。
あなたは京都の市長をしておって、京都の本当のよさを知りませんナ(笑)。
実はこの間、ある方から京都が世界一だということを聞きましてね。
その方は現在、アメリカの大きな会社の極東支配人ですが、 これまでに世界の至るところに行っておられるんです。
その方がそう言われる。
京都の前に北京をあげられていたんだが、 『北京にはわれわれは自由に行けないから、別にしよう』ということで、次に京都をあげられたんです。
『なるほど、1つの面をとればパリ、あるいはローマの方が立派なこともあるでしょう。
しかし、歴史、風景、それに人情とか国民性とか、いろいろと総合してどこの町が一番かときかれれば、正直なところ、私は京都だと思う』と。
考えてみると、あるいはそうかもわからん。そう思ったので、あなたにきょうお話ししたのです」
「市長さん、きょうから世界で一番優れた都市は、総合的には京都だと思ってください。
そういう観点から、京都市の経営にあたってください。
私も及ばずながら協力して、祇園石段下にあるわが社の広告塔をはずします。
あれはよく目立ちますし、広告価値があると思っておったけれども、せっかくの京都の美観や落ち着きを損なってはならんと思いますのでね」
松下幸之助を中心にピックアップしていますので、市長の発言など話のやり取りが十分ではありませんが、とても素敵な話だと思います。
考えてみますと、京都市長だけでなく他の自治体の首長も、どれだけの人が自分のところが世界中で一番だと思っているでしょうか。
少なくとも各自治体の首長は、一番だと思わなければなりませんし、そう思えなければ、これから一番にするのだという強い気持ちを持っている必要があるでしょう。日本という国に関してもそうかもしれませんね。
さらに、景観保護という点でも、45年前の当時に京都という街を考えて屋外広告に配慮していたことに驚きました。
来年の市長選挙では、ぜひとも京都は世界中で一番だと思っておられる市長が選ばれて欲しいものです。
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