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流れ橋

2008年06月16日 10:37(旅行・観光

京都の南部を流れる木津川の八幡市と久御山町の間に架かっているのが、時代劇などに出てくることで有名な「流れ橋(正式名称は上津屋橋 こうづやばし)」です。
全長356.5m、幅3.3mの木造の橋で、川が増水した時には橋の
踏み板の部分が流れるように造られていることから、「流れ橋」と呼ばれ
ています。

流れ橋全景.jpg

数々の時代劇に登場していますので、見覚えがある方も多いと思います。

最近のものでは、京都の映画撮影所を舞台にしたNHK朝の連続テレビ小説の『オードリー』に登場したのと、『探偵ナイトスクープ』で、この橋に使われている板の枚数を数えるというシーンが記憶に残っています。

ただ、下流500mのところに第二京阪道が完成しましたので、時代劇の
撮影アングルには苦労するようになってしまったかもしれません。
 

この「流れ橋」は、昭和28年(1953年)3月に架設されて以来、これまでに16回流失の記録があり、一番最近のものは、4年前の平成16年8月5日の台風11号の時です。

橋は欄干がない上部の踏み板の部分が橋桁に乗っかっているという構造で、川が増水して水位が上がると橋板が川面に浮かび上がって、全長が8つに分割されて筏のように流れる仕組みとなっています。
ただし、流れる部分はワイヤーロープで橋脚に繋ぎ止められていますから、水位が下がったら、元のように復旧することができるのです。
さらに上部が流れることによって、洪水時に上流から流れてくる流木や
ゴミなどの漂流物がせき止められず、堤防決壊を防ぐことにもつながる
のだそうです。

流れ橋 橋板.jpg
 
地震や台風などの自然災害で壊れた建造物を目の当たりにすると、どれだけ頑丈に造ったとしても、自然の前では人間は無力だということを思い知らされてしまいます。

この「流れ橋」は、最初から流れることを前提にしているので、初めから頑丈に造らずに、 流れてもかまわない、流れたらまた造り直す という発想で造られています。

このような考え方は、自然に対抗しようという考えではなく、自然の
脅威を十分に認識した上で考え出された、しなやかな人間の知恵だと
言えるのではないでしょうか。

これからの人間と自然との共存のあり方を、この「流れ橋」の姿が象徴的
に教えてくれているように思えてきます。

流れ橋 橋脚.jpg
 

▼流れ橋(上津屋橋) 

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